南アジア大会-BCSブレーブス戦記

Post date: 2012/11/07 10:00:06

先日の南アジア大会のレポートを、BCSブレーブス、森下監督よりご寄稿頂きましたのでご紹介いたします。

第一戦 (対:江戸川)

先発はコウセイ。立ち上がりから気合入り、先頭打者をサードゴロに打ち取り、先ず1アウト。

次打者はエラーで出塁、盗塁で 1アウト二塁。三番打者のレフト前ヒットで、ランナー本塁突くも、ダイキの好返球で本塁タッチアウト。いいぞ、Braves。

その後2アウトからランナーを許してしまい満塁となったところで、2ベースを打たれ2点献上。

しかし初回 2点のみは上出来。締まった試合ができそうな予感。

一方、BCSの攻撃も2アウトから、フォアボールと相手エラーで満塁と粘りながら、ここは0点で終わる。

2回、先頭をエラーで出塁させながら、2人目、3人目と抑え2アウト。4人目の打者のところで守りにミスが出てしまい1点献上。

BCSの攻撃は三者凡退ながら、コウキの思い切りのいいスウィング、ソウタロウの積極的な走塁、ダイキの粘りと内容は決して悪くない。

初球を、またもや 2ベース。 う~ん、相性が良すぎる(こちらには悪いのだが、いや、天晴れなバッティングでした。) 次の打者を歩かせ、コウセイに少し疲れが出てきたかにみえたが、その次の打者をショートゴロ、ショートのユウマが冷静に三塁へ送球しフォースアウトでチェンジ。

この回をきっちり0点で抑える。

さて、BCSの攻撃は、1番ジエイから。 1ボール2ストライクからの4球目。 出ました、ライトへ今大会BCS Braves の初安打。

続くヒビキも初球を芯でとらえたが、惜しくもレフトの正面。 後続も抑えられ、この回も0点。 さすが江戸川の守りは堅い。

4回、この回からハルキがマウンドに。 気合の入った投球で江戸川の上位打線に真っ向から勝負を挑んだ。

2本の長打で2点献上したが、他はきっちり抑え、点の取られ方は悪くない。むしろ打った相手が天晴れであった。

BCSの攻撃は、1アウト後、ユウマがライト前ヒットで出塁。いいぞぉ。

次打者コウキは2ストライクと追い込まれながらも、球に食らいつき、これが相手内野陣のミスを誘い出塁。

ソウタロウはフルカウントから、しっかり選んでフォアボール、1アウト満塁に。

この場面、チャンスを託した代打ユウキの強い当たりは、相手ショートのミスを誘い、三塁ランナー ユウマが生還。

この大会、Braves 初得点。スコアは 5-1。なおも1アウト満塁で、一番ジエイに。

ジエイも気持ちが前に出ている。いい雰囲気だ。打ち気満々のジエイに初球なんとデッドボール。足に当たった時の『痛ぇっ!』という大きな叫び声が、『打ちたかったのに』と聞こえたのは私だけではないだろう。 だが貴重な2点目だ。

そして続くヒビキが、この状況で立派だ、素晴らしい。二球めを完全にとらえ、レフト前ヒットで3点。

押せ押せだたが、しかしBravesの追い上げもここまで、後続凡退し試合終了。

試合終了後、江戸川の細田監督から、『冷や冷やだったよ。』と言わしめたBraves選手たち。

試合には負けてしまったが、最終回の粘りは立派だった。

3回、4番、5番を何れもサードゴロに打ち取り2アウト。送球を受けるファースト リュウイチの動きもいい。

次の打者は初回 2ベースのヤマシタ君。

第二戦 (対:Garuda)

この試合、先ずは守りから振り返ってみたい。

先発は、リュウイチ。初回、相手の一番から三番を、ピッチャーゴロ、三振、ショートゴロと完璧に抑え三者凡退。

二回、四~六番を、すべてスウィングアウトの三振に(カッコイイ)。

三回は、ダイキがマウンドに。ここもきっちり三人を、ショートゴロ、ピッチャーゴロ、スウィングアウトの三振、しかも投じた八球すべてストライクで、一球のボールもないという素晴らしい完璧な内容。

三回コールドゲームを、リュウイチとダイキで完全試合です。(拍手!)

攻撃では、相手ピッチャーのコントロールがもう一つで、フォアボール、エラーが非常に多い展開となった。

スコアを振り返ると、相手に一つもアウトをとられず・・・いや、ひとつだけアウトがあるぞ。

まあ、それはさておき、そのなかで、ハルキの3打数3安打、Zacharyの2打数2安打はお見事、素晴らしい。

この試合、ISAACも守備についたが、コールドゲームで、打席にはたてず。残念。

第三戦 (対:Bangkok)

初日の結果が一勝一敗であった為、決勝トーナメントに駒をすすめるには、どうしても負けられない一戦であった。

先発コウセイ。初回 1アウト後、フォアボールとエラーでランナー出しながらも、もう一つアウトカウントを増やし、2アウト満塁となる。 ここで、失策、失策、安打、四球、安打で7点を献上してしまい、あとアウト一つというところで、屈辱の7点チェンジに。

あれよ、あれよという間の7点であったが、どこかで「ひと呼吸」入れるべく、ベンチから「タイム」を取るべきであった。

完全にベンチワークのミスであり、選手たちには申し訳ないことをしてしまった。

この初回の7点が重くのしかかり、試合の流れをこちらへ引き寄せる事が出来なかった。

準決勝に進めず、順位決定戦(5位)への出場が決まる。残念。

第四戦 (対:Harimau)

準決勝進出は逃したものの、ここは意地を見せたいハリマウとの一戦。

先発はリュウイチ。

初回、先頭を歩かせ盗塁で二塁へ進まれるも、牽制アウトで嫌なムードを払拭する。

次打者もファーストフライで2アウト。

次がもったいなかった。スウィングアウトと思いきや、振り逃げとなってしまた。そして盗塁で二塁へ進まれてから、相手四番打者の二塁打で1点献上。

一方、BCSの攻撃は、1アウト後ヒビキがセンター前ヒットで出塁するも、盗塁アウト。

ハルキもキャッチャーフライで3アウトチェンジに。

二回の守備は、スウィングアウト、フォアボール、スウィングアウト、フォアボールと、2アウトながら、ランナー 一、二塁に。 ここでピッチャーをコウセイにチェンジ。

次打者はサードゴロで無得点に抑える。

BCSの攻撃は、リュウイチがレフト前ヒットで出塁したが、初回と同じパターンで盗塁アウト。

コウセイ、ユウマもピッチャーゴロで、この回も三人で攻撃終了。(あれ?ちょっと流れが悪いぞ。)

三回は、先頭をレフト前ヒットで出し、次打者フォアボールでノーアウト、一、二塁。少し嫌なムードになってきたところ、相手4番打者をショートゴロ、ユウマが落ち着いてサードフォースアウトに打ち取る。

アウトカウントを1つ増やしながら、まだ一、二塁の状況が続く。次打者サードゴロを、ハルキが捕球後に三塁ベースを踏み、ここも落ち着いたプレーで2アウトに。

しかし次打者のところで守備にミスが出て、あげなくてもいい点を相手に与えてしまった。

今大会の各試合前に、選手たちに言ってきた 『周りを見よう』(Look around.) を、もう一度ベンチから皆に伝える。

(ピッチャーだけでなく、守備も全ての選手が、周りを見る事で、仲間とのコミュニケーション ― 例えば守備位置で前後左右の指示をするなど ― が取りやすくなり、自分で気が付かなかった事もチームメイトから気付かせて貰ったり、一人でなく仲間とプレーしているのだという意識を再確認出来る効果も期待。)

次打者は、スウィングアウトで、この回の表を終えて、2-0(予定と違うなぁ。)

三回の攻撃は、1 アウト後、ダイキが粘ってフォアボール、これがパスボールになった為、しっかり二塁まで進塁。こういう走塁は大事である。 次打者Treyもフルカウントから選んで、一、二塁に。

連続フォアボールもさることながら、Hawksの大きな声援もあって、相手も少し浮き足立ってきた感じ。

ここでダイキ、トレイが相手の隙をついて、見事重盗をきめ二、三塁に。 

さあ、ここから始まりました。 ジエイのファースト内野安打で、先ず1点。 一、三塁となり、ジエイ二盗で、二、三塁に。

続くヒビキが、レフト前安打(ナイスバッティング!)で同点に。 また一、三塁から、ヒビキ二盗で、二、三塁に。

三番ハルキのスクイズ成功で、とうとう逆転。ハルキも一塁セーフとなり、三たび、一、三塁からハルキ二盗で、二、三塁に。 四番 リュウイチもセンターへクリーンに弾き返し(これもナイスバッティング)、4点目。そして盗塁で、四たびの二、三塁。

五番コウセイは、2ストライクと追い込まれてから、4つのファウルを含め、相手投手に十球を投げさせ四球を選んだ。

2アウト後、満塁で、コウキ。コウキらしい力強いバッティングで、ライトオーバーの二塁打。これでこの回 6点のビッグイニングに。(拍手!)

四回は、2点とられながらも、2点取り返す展開となり、結果 8-4での勝利。 なんとか意地を見せ、5位に。

大会を振り返り、選手たちが、最後まであきらめない気持ちを持つこと、また野球は個人技でなく、あくまでもチーム力だということをおぼろげでも感じてくれたら幸いである。

時間切れやコールドゲームで、フィールドに出ずベンチでしっかり応援をしていた ケンタロウ、Isaac、シュンゴ。次のターキーでは君たちの活躍も期待しているよ。

この大会に関わった全ての方々に感謝。