第14回諸羅山杯国際軟式少年野球大会 7位入賞 (2011台湾遠征)レポート

Post date: 2012/09/16 16:52:46

第14回諸羅山杯国際軟式少年野球大会

23/Dec/2011(出国) - 29/Dec/2011 (帰国)

Reported by: T.Morioka

台湾での小学生版甲子園の様な大会、嘉義市全体が子供たちの野球に包まれます。2011年度の大会参加チーム数は過去最高の139 チーム、台湾124、 日本10、香港3、韓国1、シンガポール1 (もちろんBCS)。 チーム編成時より、選手が 「内臓が出てきそう・・・」 と言う練習に耐え、走り、この大会でベスト8を目指してやって来ました。その熱い思いを胸に・・・

練習試合 24/Dec/11   10:40-11:40

(1時間限定、カウント1.1 からスタート)

Kosuke2, Ryo1 - Shinsuke

IBA富永団長のご配慮により、練習試合を入れて頂く(1時間のみ)。 これが大きかった。1か月以上ぶりの試合で、数々のことが修正出来た。IBA大宮の皆さん、心から有難うございました。 バス出発までの10分の待ち時間も惜しんで外野手を確認と修正。

その後、市内パレード後市民球場で開会式。その傍ら、外野でインターバル走とストレッチをした。寒かったー。

夕食後、20:30よりミーティング。明日の予定確認と、試合の入り方の再注意。佐藤父さんがサンタに変身してくれ、プレゼントも。

第14回諸羅山杯国際軟式少年野球大会

予選リーグ1 25/Dec/12  09:30-10:51 (嘉義高工)

Kosuke4, Ryo2 - Shinsuke

各部屋ごとに朝食後 7時ホテルを出発。表情が硬い。どうしよう・・・まず、全員でジャパ小の校歌斉唱、「陽を受けて光るやしの木~ 」。まだ固い。どうしよう・・・バスの通路でブーイングなしの一発芸大会。全員でジャンケン勝ち抜けで表情も真剣。 「パーリラ・パリラ・パーリラ・タカヤ」タカヤが本当にジャンケン弱い、けどおもしろい。キョウヘイも森岡もやらされました・・・そのうちに到着。

このチームの強みは、気持ちのスイッチのon/off が上手い事。戦闘態勢へ。

昨日に続き、藤井・阿萬野両コーチの外野手の動きを(ボールの手投げで)再々確認。

赤道の南国から、久々に10℃前後を体験、毛穴全開の我々にとっては本当に寒く感じる。どの選手も指先を息で温める仕草が多かった。

初戦リーグの相手チームは、連盟の謝さんの情報によると、直近で台湾ベスト8、一昨年南アジア大会で準優勝(優勝はBCS)の高市忠孝小。

「入り方が大事!」 と言っていた通り、初回は0点。2回裏は、レフトリュウタの好捕、シンスケの盗塁殺はあるものの、ヒットとショートゴロの間に0-1。しかし、最少失点で流れを相手に渡さなかった。

3回裏、ヒット、DBで2アウト満塁、相手選手はボールを避けない。その後、4番打者を遊飛で三者残塁。

4回表、ピンチの後にチャンスあり、最少得点であれば、流れはやって来る。4番コウスケの何でもない遊飛を落球、5番タカヤの遊ゴロをトンネル。6番カズキの3ゴロ悪送球の間に、隙を突き 2者生還で2-1と逆転。4回裏、ケンタとキョウヘイの2人のベンチからの大きな声が、チームに喝を入れる。1アウト後、中前打をセンターカズキがセンターゴロを狙いにファーストに送球。惜しくもアウトにはならなかったが、常にアウトを狙う姿勢・緊張感はベンチの声のおかげ。その後、一塁ゴロをファーストアキラの好判断で、get two チェンジ。チームにリズムが生まれ、5回表、2アウト後1番リョウの出塁から好走塁で追加点。

5-6 回投手はリョウに代わり、難なく3者凡退。終わってみれば4-1。相手にも助けられながらも、エラー1個と我々のチームらしい、守り・走り勝つ野球で初戦を突破。まさに今までの努力が運を支配したような試合だった。

予選リーグ2 25/Dec/11  15:20-16:32 (嘉義高工)

Ryo3, Takaya1 - Shinsuke

一回表先発リョウ、3者凡退。一回裏1アウトから4連続ファーボール、盗塁、一番リョウの走者一掃三塁打などで8点先取。その後1点獲られるも、2回裏、カイからの連打で5点。リュウタ、かなりバットをふってきたのでしょう、スイングスピードが6年生並に速い。きっとこの後成果が表れる事に期待。3回表、1アウト後ファーボール、盗塁したい相手にシンスケが牽制球を投げまくり、相手チームは盗塁出来ず。シンスケの隙を与えないファインプレー。3番の大型打者に打たれるも、4番打者を三振に仕留め3アウト。3回裏、2番からの攻撃も3者凡退。4回表、タカヤが大会初登板、合わせて4年生キョウヘイも一塁守備へ。難なく3アウト。これでまず、ベスト32進出。寒い中、よく走ってかき回しました。

夕食は、大会歓迎パーティー、パフォーマンスあり。21:00よりミーティングで気合注入。

決勝トーナメント1回戦(ベスト16) 26/Dec/11 10:33- (嘉義高工)

Kosuke3, Ryo1 - Shinsuke

試合が終わってから、私が選手に「ごめん!」 と謝った試合。私がビビった分、選手はそれを乗り越えてくれました。

台湾に来てから、高校のトラック内のグラウンドで3試合目、環境が変わらず同じグラウンドで試合出来た事はよかった。しかし、野球が国技の台湾に来たからには、絶対ちゃんとした棒球場でプレーしたい!合言葉は、「めざせ棒球場!(もちろん目標はベスト8)」。

相手チームは、全体に我々より頭一つ大きく、応援もまとまっているチーム。藤井コーチより、当ててくる、内野ゴロが非常に多いチームとの事前情報。

一回表: コウスケ先発。長安攻撃。初球投ゴロでエラー、盗塁・PBもあり3ゴロの間に一点先取させる(1-0)。

一回裏: 相手投手のスローボールにタイミングが合わず3者凡退。

2回表: 6番打者8球粘られ、四球。2進後、3盗するランナーにキャッチャーシンスケのナイス送球もセーフ。中前安打で2点目(2-0)。

2回裏: 打撃に苦しむ5番タカヤ中前ヒット後、盗塁・PBで3塁、6番カズキの3ゴロ間にタカヤ生還で一点返す(2-1)。

ここからが、大会を左右するポイント。

3回表: 長安小攻撃。一番打者中前安打、2番DB、盗塁後2,3塁。3番サードフライで1アウト後、セカンド牽制サインプレーでセンターカズキが2塁に入るも惜しくもセーフ。今の選手には負けていても仕掛ける余裕がある。4番、ショート強襲安打で3塁走者生還で3点目。ここからがキーポイントだったでしょう。5番打者、コウスケ投球前に1.3塁のランナーに対し疑投牽制でまず一呼吸。初球おそらく相手はスクイズのサインが出ていた。捕手シンスケからのサインで、投球を高めに外し、シンスケが即3塁タカヤへ送球、3塁走者タッチアウトで2アウト。6番打者、セカンド小フライ、カイがワンバン捕球後の送球を一塁手アキラが好捕でチェンジ。完全に相手の流れ、もう一点もやれない場面、そこをサインプレー、自分達のチームの間合い、チーム全体の声掛けで、「普段通りの野球」 でよくしのいだ (3-1)。

http://www.youtube.com/watch?v=w5LqbzC5Taw

3回裏、危機の後には必ず好機は訪れる(特に試合の後半)。9番打者コウセイ、グラウンドに響き渡る気合の声、しかし頭は冷静で四球を選び、先頭打者出塁。1番リョウ連続四球で相手投手エースに交代。2番シンスケの時にコウセイ(常に相手が気になるリードをしていました。)・リョウの重盗(ノーサイン)、シンスケ凡退後、3番カイがレフトオーバーの2塁打でコウセイ・リョウが連なって生還 で同点。 4番コウスケ10粘り四球。5番タカヤの投ゴロでカイが捕手を交わし本塁へ突入、しかし判定はアウト (3-3)。追いつきました。

.

4回表: 投手はリョウに交替。6番打者からリズムいい投球で、僅か7球で3アウト。先頭打者も出さず、これは大きい。

4回裏: 6番カズキ、ボテボテの3塁ゴロでエラーを誘い2塁へ。2球目を3盗。アキラ凡退後、相手は前進守備、スクイズを警戒する中、8番リュウタが左前安打で逆転(3-4)。 相手はもう一点も失点出来ない焦りで、ボールが先行する。制球が定まらず2四球で満塁。シンスケ凡退後、75分が経過しゲームセット。試合終了後、一塁コーチで選手に声を張り上げていた阿萬野さんが、「勝った、勝った・・・」 と手を叩きながら笑顔で軽やかに走ってきたのが印象的でした、ベスト16。試合後一先ずの祝杯は、学校交流校の差入れバナナでひとまず乾杯。

目標のベスト8まであと一勝!

その後、山の中の温泉に向かい、試合の合間のリラックス。顔に泥を塗り、ふざけ合っていました。夕食は、地元小学校と交流会。

帰りのバスでは、運転手さんの粋な計らい(?)日本語の演歌が流れ、みんなで合唱。ミーティングは、21時からで今日のプレーの確認の中で、

森岡: 「コウセイ、今日盗塁3個決めたよな。それも大事な3回裏の攻撃に二つ。あれ自分で、行けると思ったんか?」

コウセイ: 「えっ、サイン出てなかったんですか?」

一同(合唱): 「出てねえーよ。」(爆)

自分達でも、一つ一つのプレーのクオリティーが上がってきているのを実感出来ていると感じました。さあ、目標まであと一勝!

------ミーティングでの各選手のコメント----------(藤井コーチのメールより)

 ..カイ: .

内角をレフトにうまく打てた。 

.仲間に声がけもできた .

明日は更に集中して優勝をする 

..リュウタ: 

.周りと会話して助け合うことできた .

ヒットがでて嬉しかった 

.自信を持って打席に入る/第二リードしっかりとる 

..コウセイ: 

.打席でボール良く見れた 

.仲間と助け合えた 

.3塁ランナーで2塁ランナーに抜かされそうになった .

バックアップをもっとしっかり行う 

.明日も勝ちたい 

..ケンタ: 

.応援で声出せた 

.明日は朝から集中して朝食しっかり食べて活躍する

 

..キョウヘイ: 

.声を良くだせた .

担当の荷物しっかり運べた .

走って移動すべきところで歩いてしまった 

.みんなとの会話、声がけをしっかり行う 

..アキラ: 

.落ち着いて打てた 

.頭から帰塁できた 

.フライを積極的にとりにいけなかった 

.明日は積極的にボールを取りにいく 

..リョウ: 

.気持ちで負けない 

.全力プレーをする .

打席集中できた .

初回緊張してしまった .

.タカヤ: 

.打席で声を出せた 

.バットには当たったけどけどすっきりした当たりでなかった 

.チャンスでの凡打が悔しい 

.打席で練習での振りを頭にいれてしっかり振る .

.コウスケ: 

.冷静にピッチングを行う 

.仲間を褒める、笑わせる 

.2ストライクまでしっかり好球を待てた 

.声をもっと出す 

..カズキ: .

当たりはしょぼかったけど、チームのために塁にでて本塁まで帰れた 

.第二リードをしっかりとる 

.ボールまで全力で走り、おでこの前でしっかり取る .

.シンスケ: 

.集中力が切れなかった .サードへの送球で刺殺できた 

.緩い球を打ち上げてしまった .

キャッチャーフライに素早く反応できた .

2番打者の仕事をしっかりやる

----------------------------------------------------- .

決勝トーナメント2回戦(ベスト8) 27/Dec/11 10:33-11:45 (運三乙)

Kosuke3, Ryo1 - Shinsuke

準々決勝  27/Dec/11  12:17- (運三乙)

Kosuke2, Ryo3 - Shinsuke

5-8位決定戦 28/Dec/11  10:18- (運三甲)

Kosuke2 1/3, Ryo2 2/3, Takaya1 - Shinsuke

7-8位決定戦 (運三甲)